恋心あふれでる

考えてみよう。

検索予測に「伊野尾 キャバクラ」と出たので、ジャニオタをタイプ分けしてみた。

あれは確か、何を調べていたんだろう。

ツイッターの検索スペースに私は伊野尾、と入れたのだ。
薄いゴムの画像を探していたんだっけ。
そうしたら、一番最初の検索予測に「伊野尾  キャバクラ」と出てきた。
 
キャバクラ、ほう、キャバクラかあ。
 
キャバクラは嫌いじゃない、働いている友達もいる。とりあえず、薄いゴムの画像検索は一旦止めにして、その検索予測を押したのだった。
 
写真が出てきた、ネットは便利だ。
その件について私は特に思う事はない。
よくある事である。
 
それより目に付くのはファンの声だった、阿鼻叫喚てほど全ての人たちが発狂しているわけではないが、なかなかに見るに堪えない言葉が並んでいる。
 
よく漫画ばかり規制対象になるけれど、同じ暴力的なシーンがあるなら文章が規制対象でないのはおかしい。
ネット社会なら尚更、フォントの無機質な文字で書かれる辛辣な言葉ほど暴力的なものは無い。
 
とはいえ…
 
とはいえなんだか面白い。
この手のスキャンダルになると必ず現れるファンのタイプが何人かいる。
折角なのでタイプ別にまとめて見た。
 
 
 
タイプ1■ペネロープ
「合成でした✌️」
某海外警察ドラマの天才ハッカーの様にネットをフル活用し、写真を撮られた日を予想、その日のアイドルのスケジュール、行動を予測し、とにかく画像の粗を探す。自分の画像フォルダに火を吹かせ、似たような画像を引っ張り出し、証拠と共に合成説を唱える。闇が深い。
 
タイプ2■夢見るヒロイン
大体ペネロープに触発された彼女達。
「合成らしいです、拡散してください!」
頼まれてもいないのにアイドルの潔白を証明しようと頑張る。拡散して応援したい、団結したい。その頑張りは、王子様のためか、その夢が壊れるのを恐れている自分を守るためなのか。
果たして頑張りは報われるのか。
その辺は定かでは無いがどちらにせよ闇が深い。
 
タイプ3 ■篩神〜フルイカミ〜
触らぬ神に祟りなし。
スキャンダルが出る度に、でかいザルを持ち出し新規を篩にかける昔からのファン。
「あー、なんか記事でたんだ?ウケるw新規消えるからいいけど♡
自担やグループが押されまくって、鬼のようにファンが増え、心が荒んでしまった彼女達は、このスキャンダルが出ればまるで自分の庭を荒らした害獣のような新規が幻滅し、顔ファンが去って行き、元の平和が訪れると思っている。
かつては自分もその獣だったのだと忘れている悲しき妖怪。
 
タイプ4■ちびくろサンボな恋心
回り過ぎてしまった。アイドルに対し本気で恋に落ちてしまった彼女達の恋愛観はスキャンダルがある度、ファンサをしている彼を見る度、一周も二周も三周もしてしまい、気付けば彼女達のピュアだった恋心と恋愛観は夢と現実が混ざり合ってドロドロのバターのようになってしまった。そしてこう呟く。
 
「アイドルなんだから彼女が何人もいるのは当たり前。だから合コンしてたって構わない!あそべあそべ〜!でも、1人の女を一途に追っかけるのはやめて。
 
バターになった虎はもう戻ることはない。
 
タイプ5■悲しき笑顔
「それより面白い話しようぜwwwwなあwwwあいつのことより他のメンバーがさw、面白いことしてたんだよ。ほら、これ。いつの話だかわかんないけどさ、面白いだろ、見ようぜ、見ろよ、なあ、見ろよ…………」
 
他メンバーの面白い画像や行動と記事を比較し陽気に民衆の気を引こうとする。
一体どんな顔して他のメンバーの面白い情報を集めて来たのだろうか。
自担を世間の目から逸らしたい彼女達は健気である。泣いていいよと言ってあげたい。君が無理をしなくても連載を持たない限り、噂は自然と消えるのだ。
 
タイプ6■ソコドケドスコイ
「写真に写ってるものになりたい!いーなあ、隣の女の子になりたい!羨ましいなあ、あー邪魔!もう邪魔邪魔!!ドスコイドスコイ!!
押し出し一本。ドスコイは闇が深いと言うと喜ぶ、変態と言われても喜ぶ、ドMと言われても喜ぶ、珍しい人種とかいうとMAXテンション上がる害のない凡人。
 
タイプ7■ミリアの弟子
「裏切られた」「そんな人じゃなかったじゃん」「つらいけど、祝福してあげよう」「でもさ」「なんでそんな女が好きなの?なんで?なんで?なんで?
全てはどうして私を愛してくれないので構成されている彼女達。
なんでだろう、どうして私達はアイドルに愛して貰えないのだろう。
現実と夢との狭間に彼女達はいる。
 
これがいい、はたから見てるぶんにはこれくらいがいい。
程よく闇を感じて平和である。
彼女達が沼から足を抜くなら今だ。おそらくミリアを拗らせるとバターになってしまうのだ。
しくしくと担降りし始める。ブログに出会いから別れまで、おはようからおやすみまで、彼との思い出を綴る。他人の恋愛遍歴なんて誰が興味あるのかなあと思うが、全ては彼女の庭で起こっている出来事なので口出しは出来ない。
そっと、イイネ!を押すくらいしか。
けれど、気づいて欲しい、遠くで、ザルを持った妖怪が狂気に満ちた笑みを浮かべて笑っている事を。
 
 
 
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以上。
他にももう少しいるのだけれど、これ以上まとめるとポケモンになってしまうので割愛。
 
こんなことを書いてしまったが、あくまで個人的に思ってまとめた事である、知った風に書いたが彼女達の気持ちは正直、私はよくわからない。
何故なら伊野尾ちゃんの画像を見た時、私はなんとも思わなかったのだ。
こう、感情的に、情熱的に全ての時間とお金を費やし、アイドルを愛している彼女達を羨ましくもある。
 
この先、私はアイドルに本気で恋に落ちてしまう時が来るのだろうか。
 
見たいではなく見られたいと思ってしまうのか、女の人と並んでいると例えテレビの中であっても嫉妬してしまうのだろうか。
 
もしそんな日が来て、よくある記事が出てしまったとする。
きっと理性が吹っ飛ぶようなショックを受けるのだろう、いや、椅子になりたいと思うのかもしれない。
 
その時、私はどのタイプになるのだろう、自分に問いかける。
顔面蒼白になりながら、この記事を見直す日がいつか私にも来るのだろうか。
 
 
伊野尾ちゃん、
 
 
さて、薄いゴムの画像を探しに行こう。
 
 
 
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